スーパースターへの道 in カンボジア

『星』に手を伸ばせ!!たとえ届かなくても in カンボジア

オカマ犬“さそり”が見つめる、スーパースターを目指すカンボジアの若者たちの青春

宝物

8月も終わろうとしています。

明日は、夫の誕生日です。

去年はお金をごっそり失って、電気代も払えず、暗闇の中で誕生日を迎えた夫。

今年は、電気の中で誕生日を迎えられそうです。

 

最近、私はインスタグラムで女優の石田ゆり子さんの投稿を見ました。

 

石田ゆり子さんは犬と猫を飼われていて、その動物たちの投稿がとても可愛くて

私はいつもそのインスタグラムを眺めてしまいます。

夏になると、石田ゆり子さんは犬を涼しい避暑地へと預けます。

私はそれに対して何も思ってなかったけど、たまたま、

その「夏の間は犬を涼しいところに預ける」ってことに対して

批判する人がいるってことを知ってしまいました。

ずっと一緒にいられないのに、犬を飼う資格なんかないと。

そんな風に思う人がいることにビックリしたし、少しのあいだ忘れていた

胸の痛みがまたぶり返してしまいました。

 

 

これまで、ポラリックスをやめていったメンバーたちのことです。

 

 

これまでポラリックスをやめていったメンバーたちは、

それぞれやめた理由があります。

でも、誰も本当のことは他人には言いません。

このブログには本当のことを書いていますが(嘘は書けない、身近で見ている人がいるので)

 やめていったメンバーたちは、もちろん本当のことなんて他人には言わない。

 

例えばコン・・・

夜の女遊びが原因で朝起きられず、練習を何度もサボって怒られてやめた・・・なんて

他の人には言わない。

狭い世界なんで、コンが「CSAに問題があるからやめてやった」

と言いふらしていることがすぐに耳に入りました。

 

ヘアンも、K.A.も、キンも、ティーも、決して本当のことは他の人には言わないでしょう。

べつに、それは良いと思ってます。もし、私が彼らの立場でも、私も本当のことは言わないはず。

自分の好きな人、嫌われたくない人、尊敬している人には

自分のイヤな部分は見せたくないと、人間なら誰もがそう思うでしょう。

 

ついでに、みんなが私たちに隠し事をすることがあるのも、もちろん知っています。

それは、みんなが私たちに嫌われたくない!とかではなく、

単純に「怒られたくない」「給料減らされたくない」

からです(笑)

みんなの隠し事はだいたいすぐに解るのですが、とりあえず黙って見守っています。

 

夫はいつも皆に

「俺たちに隠し事をするのは、べつに良い。

俺だって、若い頃は親や先生に隠し事をしてた。

でも、友達には、隠し事するなよ!」

と言っています(笑)

 

 

そして、彼らのことを解っている大人なら、それに気づいてくれるはず。

それを解ったうえで、彼らのことを見守ってくれるはず。

 

これまで、ダンサーの皆さんはじめ、彼らと関わってくれた皆さんが

「辞めたって連絡があったよ」

と私たちに教えてくれて、彼らが話す“辞めた理由”も含め

そっと、今でも彼らのことを見守ってくれています。

私たちがもう関われない彼らの先を見守ってくれる人たちがいるのだと

本当に有難く思います。

 

でも、逆にそうではない人もいる。

辞めていった彼らの言葉だけを鵜呑みにしてしまう人もいる。

表面しか見られない人もいる。

それで「信頼関係ができていない」と遠くから批判されるのが

本当に、悲しい。

 

私はまだしも、夫はどれだけ彼らのために、お金も時間も心も費やして

「自分が嫌われる」ことも恐れずに、真剣に向き合ってきたか

 

もし、彼らにお金を渡す立場じゃなかったら

彼らのワガママに耳を傾けたり、叱る機会を減らすことだってできた

そうできたら、どんなに楽だったか

でも、お金をもらってパフォーマンスすること

お金には責任が発生すること

それをちゃんと理解しないと、彼らはずっと

「お金が無いのは政府のせい、ポルポトのせい」

と言い続けるだけになってしまう、前に進めなくなってしまう

 

それを理解してもらうのって、そんなに難しいんだろうかと

ときどき、その悲しさに、心が覆われてしまうことがある私です。

 

でも今日、それが洗われる出来事がありました。

 

今日は、夫はポラリックスたちに

「いつかオレとレナは日本に帰る日がくる、それまでに教えられることは全部教えたい」

という話をしたそうです。

すると、ノリが泣いてしまったそうです。

すぐに帰るわけじゃない、あと数年後の話をしたのだけど

ノリが泣いてしまったそうです。

 

「ノリが泣いてしまった」

という報告を職場で見た私は、仕事しながら涙が止まりませんでした。

 

夫もそんなノリを見て、危うく涙が出そうになり

慌てて話を切り上げたそうです。(意外と涙もろい)

 

ノリ、ごめんね

私、めちゃくちゃくだらない事で、心を闇に落としていたよ

本当の宝物ってのは、たくさんの、たくさんの辛いことの中に

こうして隠れているんだよね

 

いろんな別れがあって

真実が隠れて胸が苦しくなるような事を遠くで言われたり

もう昔のことなんて思い出したくないと泣いたり

そんなことで、真っ暗な闇にいる気分になっちゃってたけど

 

そんなことなんて、どうだっていいんだよ

 

これまで失ったもの、これまでの悲しみは、

君が私たちとの別れの日を想って涙してくれる、その重さには値しない

 

本当にありがとう、ノリ

 

マツコデラックスが言っていたけど

本当の友達なんて、そんなに多くなくたっていいらしい

 

これまで、たくさん失ったけど、たくさん泣いたけど

最初からCSAにいるノリ

同じく、最初からいるぢゃがいも夫妻

それが今でも傍にいてくれる、それで十分

 

それに、タタやカンニャもいる

サソリと同じくらいに無邪気なロイもいる

(最近、ロイは毎晩“おやすみメール”をくださいます)

 

リンは相変わらず不安定で、生きる目的さえも見失ってしまう時間もあります。

リン、本当はわかってるでしょ

家族のせいじゃない、周りのせいじゃない

私は、彼にどう思われてもいいから、彼に私の本音をぶつけ続けることにしました。

「ごめんなさい、レナ。俺にもう一度チャンスをください。オレは心を入れ替えて頑張ります」

もう、こんなやり取りを何度もしています(笑)

いいでしょう、何度だって、やり合いましょう。

 

ここに書ききれないほど、たくさんの証人や味方がいる

 

ノリは、今でも

やめていったメンバーたちとも前と変わらぬ交流を続けてくれています。

そんなノリが、本当に大好きです。

 

私たちは、ノリの涙を失わなかった

それで、良いんだ

 

つい先日、お母さんが認知症の診断を受けました。

お母さんは、私にたくさん「ごめんね」とメッセージをくれました。

お母さん、病院に行くの、怖かったでしょ

でも、行ってくれてありがとう

すごく嬉しかった。今は、昔と違う。病気とうまく共存できるよ。

お父さんは、こうメールをくれました。

「お母さんのことは、あまり心配していません。

来月、一緒に病院に行って、詳しく説明を聞いてきます。

現実を受け入れて、前向きに生きていってくれたらそれでいい。

君は、余計な心配をしすぎないように。じゃ、また。」

 

病気と生きることは、きっと大変なこともあるだろうけど

また家族寄り添っていける気がして、なんだか今、

私はとても幸せです。

 

 

ノリ

ありがとう、ノリ